後遺障害の後日認定は難しい

むち打ち、これも厄介な後遺症です。交通事故を起こした当日は何ともなく病院に行くこともしなかったが、その夜、また翌日の朝になって首が動かない、首から背中にかけて重く痛みがあり、また頭痛が激しく起こるということもあります。

数か月たってから痛みや頭痛などが起こることもあり、むち打ちは非常に厄介な後遺症です。事故後、すぐに症状が出ないため、等級認定、また交通事故の示談後、症状が出るということも少なくないのです。通常、示談後、後遺障害について通院や治療費に関して本人が負担することになるので、交通事故後の事なのに・・・と悔しい思いをすることも少なくないのです。

後遺症はいつなんどき起こるかもしれない、ということがわかっていれば、もしも交通事故にあった場合、「示談後、後遺障害が認定された場合には別途協議する」という文言を示談書の中に盛り込むようにしておくと安心です。

もしも交通事故示談後、こうした後遺障害が起こっても、後遺障害について示談後の別途協議という文言があれば、賠償金請求を行うことも可能です。ただし、交通事故との因果関係を明確にするということがとても難しいので、医師や弁護士としっかり相談しながら後遺障害の認定や賠償金請求等、考えていく方がいいでしょう。

参考→後遺障害の弁護士無料相談【等級認定・賠償金交渉】アディーレ法律事務所

後から分かることもある

交通事故で大けがを負い、急性期の治療が終わり、これ以上症状がよくなることはないという症状固定になってから、その症状に関して社会生活上支障があるもの、また交通事故によるという確固たる証明がなければ後遺障害とされない、そのため、高次脳機能障害のように、生活していく上で障害があることに気が付いた、後に障害が起こったということも多いです。

隠れた後遺症というものが発生することも多いのが高次脳機能障害で、例えば症状固定によって通いながら通院している 、また自宅で生活している時、家族が物事を順序よく計画性に基づいて実行する事が出来ていないと気が付いて、医師に再度相談したところ、高次脳機能障害でこうした状態になっている、ということもあります。

そのほか論理的に決断するだとか、感情をコントロールする事が出来ないということで、その時になって、脳に障害があることに気が付くということもあります。この場合、本人の自覚症状がないため、隠れた障害となり、後遺障害として認定しにくい障害といえるのです。

生活の中に入ってわかる障害もあるので、交通事故による障害は非常にわかりにくいことも多いのです。そのため、ご家族が気が付いて何かの部分に障害があることが分かった、ということも少なくないのです。

はっきり認定しにくい高次脳機能障害

交通事故にあった場合、その場ですぐに後遺症が発生するということは少なく、通常、時がたってから症状が出てくることが多いです。まずは隠れた後遺症というものがあることを認識しましょう。隠れた後遺症が起こりやすいのは主に脳に損傷を負った場合に発生する神経心理学的障害、つまり高次脳機能障害です。

記憶紹介や遂行機能障害、社会的行動障害や注意障害などの障害について、高次脳機能障害です。例えば感情のコントロールができない、意識を集中する事が出来ない、記憶や思考、また文章力の低下など、脳の障害によって様々な障害が起こるのですが、実はこの工事脳機能障害について、交通事故の後遺症として認定されたのは2001年、まだまだ専門家が研究段階ということもあり、後遺障害として認定されるためには非常に難しい障害といえるのです。

脳の損傷が原因で引き起こされる認知障害を総称し、高次脳機能障害というのですが、交通事故における関連性がわかりにくい・・・という障害なのです。脳の損傷ということによる障害のため、骨折などレントゲンなどから容易に判断できる症状ではない、つまり、認定するだけの証明書類が集めにくい障害です。

脳の障害ということで、交通事故後、急性期が過ぎ症状固定となってすぐに表れるかというとそうともいえず、生活の中で障害があることに気が付く、あとから障害が発生するということもあるので、非常に難しい障害です。